2016年02月05日
<JAPAN 漆展 立春&お雛様>~故城取邦雄・遺作+北原久+木曽漆作家
< 故城取邦雄 JAPAN漆のうつわ >
開催中です!
ふたつの春でお楽しみください

■ 「立春&お雛さま」

■ 「雛の宴」

城取氏の遺作と、北原久氏の作品をメインに、
木曽の漆作家の作品を 京都水引き工芸・フェルトのさげもん・・・
「立春&お雛様」のコ―デイネイトでお愉しみ頂いております。
下 城取邦雄氏―「ヘぎめ塗り広蓋」
上 北原久氏 ―「溜め塗丸盆」
〃 「欅木地ロ鈴椀」
「鈴椀」 上の写真は、2つの御椀ではなく
蓋つきの大椀・・・ふたをするとまるで鈴のようですね!
~背景は、山中秀書さんの手描きの絵本「梅の譜」より~
この美しい 「木地ロ塗り」とは・・・
上質の生漆をゆっくり熱して水分を取り去り
透明度を高くした精製漆 「透き漆」 仕上げです。
漆器の素地がもつ天然の木目模様の美しさを、
そのまま生かす目的の漆塗り法です。
木目のよく現れる欅素材の表面に
透明な「透き漆」で下塗り、中塗り、上塗りの3工程を施し、
さらに油の混入していない上塗り漆を塗り、磨いて仕上げるそうです。
漆を塗る前に、木地を砥石(といし)に水をつけながら研ぎ、
平滑な面をつくる為に、木目に錆(さび)を埋めて目止めの工程も。
丸盆は、直径33㎝に、大らかな鈴椀!
蓋も浅目の御椀として活用できる
「用の美」を供えた美しい作品ですね


Posted by 宿根草 at
13:41
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