”暮らしの道具展”―竹・漆・南部鉄―<漆>手黒目製法

宿根草

2012年02月18日 23:54

                                                                           


                                                                        
          ”暮らしの道具展”―竹・漆・南部鉄器


                    漆は 木曽の巣山定一さんの作品を

                                 お楽しみ頂いています。




          ”おかずのクッキング” (テレビ朝日) に 掲載された

                巣山氏の ”手黒目製法” をご紹介します。






                              

                         
                               木から採った漆液を

                           塗れる状態にするには・・・




<黒目精製>

漆駅中の水分を
95%前後蒸発させる
精製作業



<なやし精製>

攪拌して
均一になめらかにする
精製作業



<機械精製>

近年、
バーナーで水分を飛ばす
主流の精製作業



   これらの精製作業が
       あるそうですが・・・











                      巣山さんは

                      太陽と風にさらす

                      <手黒目精製> で

                      作品を生み出されています。







採りたての白い漆液を
三年寝かせ


だいぶ黒まっと漆液を
畳半分くらいの
木製の”舟”に長し


陽が当たる様
”船”を立てかけ


漆液を持ち上げるように
拌棒でまぜてゆくと


水分が抜け
白っぽさが抜け


透明な鼈甲色に
なってゆきます。




                       




                      これを

                      半年寝かせ



                      布で三回濾し

                      和紙で本濾しし



                      上塗りの場合は

                      更に濾して使います。




                               自然素材の木と漆に

                                  歩調を合わせた

                               理想的な手法ですね。









漆の木と巣山氏。





”自分で黒目て

性格を知った漆でなければ

自分の塗は出来ない”



”漆は木の血である”



   ・・・と、巣山氏。
















こうして

生み出された漆で

創られた作品だからこそ
















美しく

優しく

心に伝わるのですね。

















                ~3月4日(日)まで 開催中です。


                         会期中のお休みは、火曜日と24~26日です。


                         お雛様  のコーディネイトとご一緒に お楽しみ下さい!



関連記事